君たちはどう生きるかと小説の解き方

行動の描写などに注意しましょう

フォーラム山形で君たちはどう生きるかを観てきました。ジブリ作品で以前までの作品で出てきたキャラクターと似たようなキャラクターも出て来ました。この作品は新しい母と新しい生活に心を開いていく物語だと私は認識しています。

この話は戦争下で母を失った主人公が疎開場所で新しい母と新しい生活を受け入れられないでいる描写から始まりました。物語の途中で主人公と新しい母である夏子とお手伝いのキリコが生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいきます。

最初は夏子を探すために主人公が奔走していますが、初めのうちは夏子の事を「夏子さん」「お父さんの好きな人」と言います。しかし、ある場面で夏子が「元の世界に戻りたくない」という事を主人公がこの世界に居る主人公の母から聞きます。そこで夏子本人の所に行きますが主人公は夏子に「帰って」みたいなことを言われます。その後主人公が「夏子お母さん」と呼ぶと夏子は主人公と行動するようになります。そして、色々な事があり、最後はこの世界が崩れることになるのですが、現実世界に戻ることが出来る扉に向かいました。この世界に居る主人公の母も主人公と同じ扉から戻れば戦争の火で死ぬことを免れることは出来ました。しかし、それを拒んで自分の扉から元の世界に戻ることにしました。そして、それを主人公が引き留めることもせず、新しい母である夏子と一緒に元の世界に戻りました。これはこれからは主人公を生んだ母ではなくて新しい母である夏子を母として認識しようと新しい母を受け入れたからこうなったのだと思います。

また、キリコの方は若返った姿で主人公の前にすぐに現れて、現実世界では主人公に対して敬語だったのが天空の城ラピュタのドーラみたいな口調に変わっていました。主人公に対するこの世界の案内人みたいな役割で途中で夏子を探しに行こうとする主人公に対して「行ってきな」と言いました。これは「主人公が新しい母である夏子を受け入れようとしていることに対する安堵」の現れだと思います。現実世界のキリコは口には出しませんが主人公に対して「今の母は夏子なんだよ。それを受け入れなさい。」という気持ちがあったのだと思います。それがこの世界で出たのだと思います。

このように、登場人物の行動や言動から気持ちを読み取ろうとすることが国語の小説を解く上で大事だと思います。

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