一浪目の話です
一浪目の時、一緒に医学科目指して勉強していた高校同期が居ました。その友人は現役の時に「これは現役では受かれないな」と言われるくらいの成績でした。その友人は札幌医科大学を志望していたのですが、センター試験の点数を考えたら二段階選抜を実施されたら確実に受験票が来ない事が明らかで且つ二段階選抜をされる可能性がけっこう高いと判断したので受かっても行くつもりは全くないけれど取り敢えずはその時点で受かるか受からないかの道内の国公立大学を受けました。その大学に関しては何とか受かっていたという記憶です。
予備校が始まって一緒に授業を受けるわけですが、浪人決まった時点での実力が全然足りていないので数学と理科に関しては授業を理解するのに精一杯でした。数学では一回の授業で三つの問題を扱っていた気がしますが、それに関して「取り敢えずはここまででこの先は今の実力では無理だから今は捨てよう」と私も言っていました。英語に関しても文法や英文の構造理解が出来ていませんでした。
今思い出せる会話でこんなものがありました。「これなんで減点されてるの?俺はちゃんとグラフも書いていると思うけど」と言われて私はその答案を見せてもらいました。すると、確かに増減表は正しかったのですが、それは表面的に正しいというだけでグラフを見たらあまり理解していないのが明らかでした。私はこう答えました。「増減表は正しいけど、Y軸との交点とかX軸との交点を考えたらこんなグラフにはならない。ただ微分して計算して満足しているように見える。」そうすると、自分で計算してみてそれで納得しました。実力的にそこまで達していなかったので仕方がないです。他にも数列の計算とかベクトルに関しても基礎がけっこうがたがたでした。確か「シグマ計算ここ公式間違えてる」とか「ベクトルのこの部分の公式間違ってる」といった事もありました。ゆっくりやれば出来るのですけど、スピード上げると出来なくなったりします。
実力足りないと色々なところに目が届かなくなります。
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