乾燥について
前回の続きをお話しします。
乾燥とは、肌の潤いを作る・キープする機能が弱まっている状態です。このため、保湿力の高い化粧水や乳液を使ってもそれだけではすぐにまた乾燥してしまいます。
角質細胞の間には水分の蒸散を防ぐ役割を持つ細胞間脂質というものがあります。細胞間脂質の主成分が保湿成分として有名なセラミドです。細胞間脂質が無いと肌は水分を抱えていられず、乾燥します。
年齢とともに肌が乾燥しやすくなるのは皮脂の分泌量が落ち、保湿成分を作る能力が下がるからです。
- 肌が乾燥している人は1日の摂取量が十分でなく、体内で使用するための水分が足りないと、肌に水分を行き渡らせることが出来ません。
- 水分は栄養を運んだり老廃物を除去したり細胞を入れ替えたりすることで肌の綺麗さを保つために必要不可欠です。
クレンジングとかも注意しましょう
安いクレンジング剤や洗顔料の中には、肌が元々持っている潤い成分や皮脂膜を必要以上に取り去ってしまうものもあります。乾燥を防ぎ、滑らかに保つ皮脂膜が取り去られてしまうので、高機能クリームによる保湿をしても、効果がいまいちとなってしまいます。
クレンジングや洗顔では自分で作り出した保湿成分を落とさない・奪わないことを意識しましょう。
乾燥する人が注意するポイントです
乾燥する人が注意するポイントを7つ紹介します。
①空気の乾燥
②クレンジングや洗顔時のお湯の温度が高い
③長時間スチーマーを使う
④無理なダイエットによる脂質不足
⑤石鹸成分など配合の化粧品、落ちにくいメイク
⑥角質ケアのやりすぎ
⑦拭き取り系化粧品やクレンジングシートの使用
空気の乾燥
- 空気が乾燥すると、肌も乾燥します。皮脂分泌量の少ない乾燥肌傾向の人は注意が必要です。
- 乾燥肌とは、ほとんど皮脂が出ない乾燥が強いタイプです。
クレンジングや洗顔時のお湯の温度が高い
- 温度の高いお湯はそれだけで肌の皮脂や潤い成分を奪い去り、より乾燥しやすい肌にします。
- 乾燥肌や敏感な症状が出てる場合には温度は低めに設定し、水かぬるま湯で洗うのが望ましいです。
長時間スチーマーを使う
- スチーマーは一時的に角質層に水分が与えられますが、その後、急激に乾燥し、肌の潤い成分も蒸散します。時間が長いと、肌のバリア機能も低下して更に潤いが逃げやすくなります。
- よって、使用は短めにして使用後にしっかりと保湿しましょう。
無理なダイエットによる脂質不足
- ダイエットなどで脂質不足になると、皮脂が分泌されず、肌の細胞がしっかりと育たないこともあります。
- 不飽和脂肪酸やビタミンAが不足しないように注意し、しっかりと栄養を摂取することが重要です。
石鹸成分など配合の化粧品、落ちにくいメイク
- 石鹸成分やアルコールは肌を乾燥させる性質があり、落ちにくいメイクをした場合、洗浄力の高いクレンジングや洗顔を使用することになると思います。
- 洗浄力が高いということは、皮脂や肌に必要な潤い成分も一緒に落とす傾向にあるため、乾燥肌にとっては負担になりやすいです。
角質ケアのやりすぎ
- 角質ケアのやりすぎは肌の乾燥や小皺、バリア機能の低下などのダメージになりえます。
- 正常な細胞が育たないまま、細胞がむき出しの状態となってしまうことがあります。
- 使用頻度や時間は必ず守り、日焼け直後や赤身、かゆみなど敏感症状のある時は使用を控えるなどしましょう。
拭き取り系化粧品やクレンジングシートの使用
- 優しくふき取っているつもりでも、摩擦は必ず起こっています。肌表面に小さな傷をつけ、キメを荒らし、乾燥や小皺や敏感症状を招くこともあります。
- なるべく使用回数を減らし、限界まで疲れた時にまれに使うだけとしましょう。
化粧品を使う際には
- 肌を作る材料は化粧品ではなく、あなたがこれまで食べてきたものだということは決して忘れてはいけません。
- 化粧品の効果は肌タイプや使用法によって個人差があり、それを頭に入れたうえで化粧品の成分を知る必要があります。
ここで切ります
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