旭川医科大学受験情報

初めに

旭川医科大学医学部医学科は、北海道に根ざした地域医療の中核を担う国立大学として、多くの医師を輩出しています。本記事では、同大学医学部医学科の受験情報を詳細に解説し、志望者が知っておくべきポイントを網羅します。

大学の概要

旭川医科大学は1973年に設立され、北海道旭川市に位置する医療系大学です。北海道という広大な地域特性を活かし、地域医療に従事する医療人材の育成を目的としています。同大学医学部医学科は、基礎から臨床、さらに地域医療までを包括的に学べる充実したカリキュラムを提供しています。

• 所在地:北海道旭川市緑が丘東2条1丁目1-1

• 設立目的:地域医療の向上、特に北海道の医療問題に対処する人材育成

• 学部構成:医学科(6年制)と看護学科(4年制)

入試制度の詳細

旭川医科大学医学部医学科は、一般選抜(前期・後期日程)、特別選抜(総合型選抜、学校推薦型選抜)、私費外国人留学生選抜、編入学試験など多様な入試形式を採用しています。

2.1 一般選抜(前期日程・後期日程)

募集人員

• 前期日程:約80名

• 後期日程:約10名

試験科目と配点

大学入学共通テスト(前期・後期共通)

教科 科目 配点

国語 国語 100点

数学 数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B 100点

理科 物理、化学、生物から2科目選択 200点

外国語 英語(リーディング70点、リスニング30点) 100点

地歴公民 地理、日本史、世界史、倫理、政経から1科目 50点

合計:550点

個別学力検査(前期日程)

教科 科目 配点

数学 数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、B 150点

外国語 英語 150点

面接 医療への適性、志望理由などを評価 50点

合計:350点

個別学力検査(後期日程)

教科 科目 配点

外国語 英語 200点

面接 医療への志望動機や適性を評価 50点

合計:250点

2.2 特別選抜

旭川医科大学では、地域医療への強い志望を持つ学生を対象にした特別選抜制度があります。

総合型選抜(北海道特別選抜)

• 対象:北海道内の高校出身者

• 選抜方法:調査書、小論文、面接

• 特徴:地域医療への貢献意欲が重視される。

学校推薦型選抜

• 道北・道東特別選抜:北海道道北・道東地域の高校生対象。

2.3 私費外国人留学生選抜

• 対象:日本国外で教育を受けた学生。

• 試験内容:日本語能力試験(N1)、学力試験、面接。

2.4 医学科第2年次編入学試験

• 対象:既存の大学等で一定の単位を取得した者。

• 試験内容:学力試験(英語・数学・理科)、面接。

過去の入試傾向

3.1 合格最低点

• 大学入学共通テストでの得点率は80%以上が目安。

• 個別試験では、数学や英語の高得点が合否を大きく左右します。

3.2 競争倍率

• 前期日程:例年5~8倍。

• 後期日程:10倍以上になることもあります。

3.3 面接内容

• 志望動機、医療に関する考え方、地域医療への理解が問われます。

• 自己PRや課題解決力を的確に伝えることが重要です。

学習対策

4.1 大学入学共通テスト

• 理科:2科目の得点率を90%以上に引き上げるため、物理や化学の基礎から応用まで学習。

• 数学:計算力と問題解決力を磨き、難問にも対応できる力を養う。

4.2 個別学力検査

• 数学:応用問題への対応力を強化する。過去問や模試を積極的に活用。

• 英語:長文読解力と自由英作文の対策を行う。

4.3 面接対策

• 医師を目指す動機や地域医療に対する考え方を深める。

• 模擬面接を行い、表現力を高める。

入学後のカリキュラム

5.1 基礎医学(1~2年次)

• 解剖学、生理学、分子生物学などの基礎科目を学ぶ。

• 医学倫理や医療人としての心構えを学習。

5.2 臨床医学(3~4年次)

• 内科、外科、小児科などの専門分野を学ぶ。

• シミュレーション教育や医療機器の操作を学習。

5.3 臨床実習(5~6年次)

• 実際の病院で患者と接しながら学ぶ。

• チーム医療の一員としての役割を経験。

学費と奨学金

6.1 学費

• 授業料:年間約54万円

• 入学金:28万円

6.2 奨学金

• 日本学生支援機構奨学金

• 北海道地域医療枠の支援金

旭川医科大学の魅力

7.1 地域医療への貢献

• 北海道という広大な地域における医療を支えるための教育。

7.2 研究環境の充実

• 北海道特有の疾患や医療課題に対応する研究が可能。

7.3 自然豊かな環境

• 北海道の大自然に囲まれた落ち着いた学習環境。

まとめ

旭川医科大学医学部医学科は、地域医療を志向する学生にとって最適な環境を提供しています。入試は難易度が高いものの、しっかりと対策を行えば合格のチャンスがあります。将来、北海道の地域医療に貢献する医師を目指す皆さんには、旭川医科大学で学ぶことが大きな飛躍の第一歩となるでしょう。

詳細な情報は、旭川医科大学の公式サイトをご確認ください。

追記

面接0点の真相
私は2019年、山形大学医学部医学科を受験しましたが面接で0点をつけられ不合格になってしまいました。 その時の面接内容、そして成績開示をnoteにしましたので参考にしてみてください。 リンクはこちら

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