大学内で友人と勉強しました
大学内のとある講座の談話室みたいなところで勉強していました。昨日は腎泌尿と内分泌を勉強しました。その中で今回は尿細管についてお話しします。尿細管には近位尿細管、ヘンレのループ、園医尿細管、集合管というものがあり、ヘンレのループには下行脚と上行脚が存在して、近位尿細管に近い方が下行脚です。
近位尿細管においては水、Na、Cl、K、糖、アミノ酸、Ca、P、尿酸、HCO3₋が主に再吸収されます。ヘンレのループの下行脚では水が再吸収されます。ヘンレのループの上行脚ではNa+、K+、Cl₋が再吸収されます。下行脚では尿の濃縮、上行脚では電解質の再吸収が行われるということになります。遠位尿細管ではH+、K+の分泌が行われます。そして、集合管は水分や電解質の最終調整をする場所となっています。
尿の濃縮が出来ないと多尿(頻尿)や尿が透明になるといった症状が出ます。電解質が再吸収できないと電解質のバランスが崩れてしまいます。そうなると、脱水症状が起こったり、体液過剰によるむくみが起こったりします。
よく見てみたら糖とアミノ酸とHCO3₋は近位尿細管でしか再吸収されません。ここで糖がされなかったら尿中に糖が出てしまって糖尿病ということになります。アミノ酸が再吸収されないということは必要なタンパク質を作るために必要なアミノ酸が再吸収されず、必要なタンパク質が作られないということになると私は考えます。炭酸イオンが再吸収されないということは体内が酸性に傾いた場合にアルカリ性の方向に戻すことが難しくなるという事を意味すると私は考えます。
アミノグリコシド系抗菌薬などは腎毒性があります。ストレプトマイシン、カナマイシン、ネオマイシン(フラジオマイシン)、ゲンタマイシン、トブラマイシン、ジベカシン、アミカシンなどがあります。
ストレプトマイシンは結核や心内膜炎などの治療、カナマイシンは感染性大腸炎の治療、ネオマイシンは皮膚感染症などの治療、ゲンタマイシンは表在性皮膚感染症などの治療、トブラマイシンは敗血症などの治療、ジベカシンも敗血症などの治療、アミカシンは感染性関節炎 、 腹腔内感染症 、 髄膜炎 、 肺炎 、 敗血症 、 尿路感染症などの治療に使われます。
腎障害がある時に腎毒性のあるアミノグリコシド系抗菌薬を使ったら危険なような気がします。尿中カリウムの値が6mEq/L以上であったり、尿中クレアチニンが7mg/dl以上であったり、血中尿素窒素が80mg/dl以上であったり血中HCO3₋が15Eq/l以下であったりする場合は急性腎不全の基準を満たすので駄目な気がします。