考察するためには知識が必要です

勉強法アドバイス

かつて予備校講師に言われたことを思いだしました

これは本番直前の受験生ではなくて高1、高2向けとなります。

生理学の勉強をしている時です。加齢による聴覚の変化に関する問題をやっていたのですが、加齢による聴覚の変化の一つで「高い周波数が聞こえにくいため、着信音、パ行、タ行、カ行、サ行が聞き取りにくくなる」というのがあるのですが、その時にこう考えました。「佐藤、高橋、鈴木、田中という苗字が日本人でかなり多いから、呼んでも気づきにくくなる人が多いはずだ。パ行、タ行、カ行、サ行で始まらないなら下の名前で呼ぶことも考えよう。」こんな考えはこの知識が無いと絶対に浮かんでこないと思います。

かつて生物の予備校講師に「考えるのにも知識が必要なんですよ」と言われました。その通りだと思います。

日本史での例

何とか思い出せる範囲で話します。私が好きだった鎌倉時代の話ですが、例えば、弘安の役、永仁の徳政令、文永の役、異国警固番役の強化の順番を並べ替えろという問題があったとします。これは簡単な例だと思いますが。

文永の役があったから、元からの襲来に備えて異国警固番役を強化して、それによって弘安の役の時にきちんと対応出来た。元寇は敵から土地を取ったりしたわけではなく、恩賞を与えることが出来なかったために御家人たちの不満が募っていて、困窮した御家人たちを助けようと永仁の徳政令を出したといったように導き出せると思います。永仁の徳政令が1297年だという事を忘れていたとしても、この知識があれば正解の順番を導き出せると思います。

何年に起こったとかだけではなくて、背景の知識をしっかりと覚えることで、多少の知識が抜けていてもカバーすることが出来ると思います。単に一問一答で終わるのではなくて、なぜこれをやったのかとかの知識をしっかりと蓄えましょう。

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